UFOロンドン公演コンサートレポート

(FROM Mayumiさん)


 98年2月21日土曜日、ロンドンにUFOが目的で来た私は、観光が目的で来た友達と朝から「今ごろMichaelは、、、」なんて思いながら観光をしました。その後ホテルに戻ってその夜のために少しばかりの休憩をし、鋭気を養ったため、午後7時45分ぐらいにUFOのギグがあるホール、Astoriaに着きました。すでに前座バンドのDirty Deedsの演奏は終わっていたため、彼らについて触れる事はできません。あしからず、、、

 地下鉄の駅に着いて一番始めに目に入って来たのがダフ屋でInternetで調べて知ってはいたものの、チケットは売りきれ!と嬉しくなりました。観客はおおよそ2000人強といったところでしょうか、すでに熱気ムンムン。とうていステージには近ずけない雰囲気。が、この為にはるばるユーラシア大陸を横断してきた私は根性で人をかき分け、なんとかMichaelの前のあたりに位置する事ができました。

 まず最初にお断りしておかなければならないのですが、私はLive中99%、Michael Schenkerに集中していて他のメンバーに関してはほとんど観てなく、彼らの演奏にもほとんど耳をかたむけていなかったので、このレポートはかなり偏った物になってます。それでも結構と思われる方は引き続きお読みください。

 8時5分、Hello, London, would you please welcome home, UFO !そしてNatural Thingで幕開けというStrangers in the Night と同じ出だしでギグは始まりました。Michaelはやはり、Internetで見たのと全く同じいでたちです。髪は黒、サングラスをして髭まで黒い!! まさにMan In Blackです!黒のブーツを履きナント、スーツの上にふくらはぎまである、ウールのオーバーコートまで着ています。80年代前半、皮ジャンを着ていた頃からずっと抱いていた素朴な疑問ですが、「暑くないのかなぁ?」Internetをしてなく、彼の変貌ぶりについて何も知らなかった人達はさぞかし驚いたことでしょう。とにかくInternetであの衝撃的写真を見て以来、「あれは本当にMichaelなのか?影武者では?」と疑っていた私ですが、ギターは紛れもないSchenker Soundです。ソロもさえまくってます。MCもないまま、2曲目に突入、曲はMother Mary。この曲が終わって初めてPhilがThank you very much, Good evening! It's nice to be back in your land.と挨拶。

 3曲目はWOWからA Self Made Man。この辺で気がついたのですがナント、Michaelは親指と中指と小指に黒のマニキュアを人差し指と薬指に白のマニキュアを交互に塗っています!! 全く一体彼に何が起こったのでしょうか? ちなみにPete Wayは彼の青いスパンデックスに合わせてか、青いマニキュアを塗っていました、、、次のElectric Phaseではバッチリ!スライドギターを決めてました。Michaelは例によって4と貼ってある白のVを使っていましたが、ギターのネックとボディーの境目の辺りにスライドをさす出っ張りのような物があって、素早くスライドを指にさしたりはずしたりしてソロとスライドのパートを弾きわけていました。それがとても滑らかで完璧!でした。

 そしてソロが素晴らしかったThis Kidsが終わり、ついに彼はサングラスを外しました。私はこの瞬間を待っていたのです!!やはりその男はMichael Schenkerでした。ニコニコとして機嫌が良さそうです。コートはSelf Made Manの前に脱ぎましたが、スーツは着たままです。そして曲はOut In The Street。ここで一人、異常に興奮した男の人が後ろから押し寄せてきて、ラッキーにも私はもっと前に行く事ができました。もうMichaelは3メートルくらい先で演奏しています。この頃になると私はもう全然身動きがとれない状態でした。ただでさえ157cmと背が低いのに周りの90%が背の高い白人男性で、その人達がウオーという歓声と共に拳を振り上げるものだから、彼らの肘が私の頭をガンガン直撃するのです。でも、皆さんとても親切で「君、ちゃんと見えてる?もっと前においでよ」と言ってくれるので、また更に前に行く事ができました。マイケルの前(最前!)でかぶりつくようにMichaelのプレイを見ていた日本人(と思う)の人達が3人ほどいたんですが、私は彼らの真後ろに位置することが出来ました。しかし!彼らは全くのってなくてただジーっとMichaelを見るだけ。おそらく指の動きを見てるんでしょうが、あれはちょっといただけませんでしたね。私は83年の来日時の "Come on Jap, fuck off !!"の二の舞になったらどうしようとヒヤヒヤしました。まあ、今のMichaelなら心に思っていてもそんな事は言わないでしょうけど、、、Out In The StreetのソロはNote Perfect!メロディアスで完璧の一言につきました。聞き惚れるとはこのことを言うのでしょう。

 そしてObsessionsからOne More For The Rodeo. Vocalの後ろを流れるMichaelのギター、泉のように溢れるメロディー。実は今までこの曲、そんなに好きではなかったのですが、このgig以来大好きになりました。だからミュージシャンのLive活動って重要なんですよね。そしてVenus, Pushed To The Limitと立て続けにWOWからの曲を演奏しました。
 WOWからの選曲は最初の3曲でしたがソロはほとんどアルバム通り弾いていたと思います。これは私の憶測ですが、イギリスでは日本ほどWOWのCD聴いてる人はいないだろうし、Michaelもまだ飽きるほどプレイしてないでからではないでしょうか?実際、会場ではバイトの人達がWOW, NEW Album Out Nowと書いてあるチラシを配ってました。

 Love to Love はMichaelのアコースティックギターが本当にきれいでした。フライングVを抱えながらアコースティックギターを弾く姿を写真に撮ろうと、必死で頑張ったのですが(現像してみたら)全然撮れてなくてガッカリです。まあ、あのノリノリの状態での写真撮影は至難の技だったので仕方ありませんが、、、この曲にしろ、Lipstic Traces, Lost Horizons等、Michaelは本当に素晴らしい、3拍子の曲を(ロックには珍しい)作るんですよね。彼の作る曲は全て好きですが、これらの曲は特に私のお気に入りです。Love To Loveが終わり、次のToo hot to Handleでは全員が大合唱。サビの部分ではマイケルとPeteがマイクを挟んで歌ってました。私はシャッターチャンス!とばかり、思わすシャッターを切りました。Michaelは始終ニコニコですこぶる機嫌が良さそうです。私も嬉しい。

 そしてPhilが "Only you can" と言うとみんなが "Rock me"と応え、曲の頭から大合唱。もうノリは最高潮!私はサビに合わせて床が縦にズンズン揺れるのを感じ、少し恐くなりました。後ろから押されて本当に息が出来なくなりましたが、絶対この位置からは下がるまいと根性で踏ん張りました。  セットリストの最後の曲、Lights Outではちょっとしたハプニングがありました。それは最初のギターソロでMichaelが没頭していた為か弾きすぎてしまってPhilが歌うタイミングの時歌えなかったのです。でも彼らはアドリブでその場を乗り切りました。これぞライブ!Michaelがソロが終わってテレ笑いしていたのがとってもかわいかった!!!

コンサートのフルセットがあっという間に終わり、最初のアンコールは言わずと知れたDoctor Doctor。全員大合唱で床がズンズン揺れ、写真なんか撮れる状態ではありません。もう、この瞬間を楽しむしかない!って感じです。劇的な曲の終わり方からたたみかけるようにRock Bottomのイントロに。私、このイントロ大好きなのですが、もちろんこれはEverybody's favoriteですよね。サビの部分でMichaelとPeteがまたマイクをはさんで歌ったのですが、サビの間中MichaelはRock Bottomと歌ってはひょいっとしゃがむのです。顔中に笑みを湛えて、彼自身心から楽しんで演奏している様子です。PeteもMichaelと一緒にしゃがんでたと思うのですがあまり覚えていません。なんせMichaelしか見てなかったもので、、、

 でもギターソロに関してはほんの少しですが、不満が残りました。後半は素晴らしかったのですが、前半、Michaelはボリュームをいじっていて、それがテクニックの一部なのかギターに問題があったのかはわかりませんが、その部分みんな?って感じでした。Love To LoveとRock Bottomの最後でMichaelと Peteはステージ中央に出てきましたがそれ以外はMichaelはステージの左側にとどまったままでした。Peteとはニコニコと笑みを交わしていましたがPhilとは目も合わせていなかったと思います。気のせいかMichaelとPeteがサビを歌う時もMichaelはいつもPhilに背を向けていたように思います。全く、MichaelとPhilってライブ中のコニュニケーションが皆無なのに、どうしてあんな素晴らしいパフォーマンスが出来るのでしょうか?ましてや曲を作ってアルバム(それも極上の)制作などという偉業をスタジオという限られた空間で、彼らはどうやっているのでしょう?まさにMagic!

 2回目のアンコールはShoot Shoot。ノリノリのこの曲が終わってMichaelはニコニコしながら両手を広げて何回もお辞儀をしました。その時撮った写真が私が撮った中でベストだと思います。そしてこの時、驚いたことにMichaelはピックを2枚も投げました。Michaelってピックを投げないので有名ではなかったの? 考えてみればアンコールの3曲全てが現象とForce ItというUFO初期のアルバムからの選曲というのも興味深いものです。 欲を言えばLet It Roll、On With The Action、I'm A Loserなども聴きたかったのですが、とにかくこのGigは私にとって一生忘れられない体験となりました。
 4月の東京公演3日間のチケットを買っていて本当に良かったです。今度の日本公演ではSet Listもだいぶ変わるとのことですし、、、とっても楽しみです!

Thank you UFO! See you in Japan!

《Set List》
1. Natutal Thing
2. Mother Mary
3. A Self Made Man
4. Electric Phase
5. This Kids
6. Out In The Street
7. One More For The Rodeo
8. Venus
9. Pushed To The Limit
10.Love To Love
11. Only You Can Rock Me
12. Lights Out
【Encore 1】
Doctor Doctor
Rock Bottom
【Encore 2】
Shoot Shoot


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